注文住宅の費用は本体価格だけではない
住宅建設会社に注文住宅を依頼すると、本体価格というものを見せてくれるようになります。本体価格とは、ハウスメーカーがよく使用する言葉で、住宅の価格として公表されていることが多くあります。テレビコマーシャルや新聞の折込広告、ハウスメーカーの公式サイトなどに表示されている価格が当てはまります。ちなみに、本体価格の言葉は、設計事務所ではあまり使われることがありません。
本体価格という言葉からして、注文住宅を建てる際の総額だと想像しがちですが、本体価格は総額と同じ意味ではありませんので注意が必要です。本体価格はあくまでも、建物のみの価格を指します。坪単価という言葉もハウスメーカーではよく使いますが、この坪単価も本体価格から、建物の延床面積を割った価格であることが多いですので、総額を間違えて判断する恐れがあることに気をつけるようにしてください。注文住宅は、建物だけの費用では建てることができません。
本体価格以外の費用についても、計算しておかなければ、思わぬ高額な費用を請求される結果になります。その他の費用としてあげられるのが、給排水工事や、電気工事、ガス配管工事です。水道や電気、ガスは生活をするのに必ずなければならないものです。この分の費用がどのくらい加算されるかを、ハウスメーカーから事前に説明してもらいましょう。
特殊な基礎工事や地盤改良、杭打ちや運搬工事費、仮設工事費などは、本体価格に含まれる場合と、含まれない場合があることを知っておいてください。