注文住宅では最後の仕上げをしっかりと
注文住宅といっても、最近の建設事情からすると、パッケージの組み合わせと言った方が正確な表現になるでしょう。もちろん、間取りや柱の位置や、押し入れなどは、あらかじめ業者と相談し、ある程度の個別オーダーで作ることは可能ですが、浴室やキッチン、洗面所をはじめとして、ほとんどのものがそういう関係の専門業者と建築関係の業者が連携して、あてはめ方式で実施しています。したがって注文住宅といっても、パッチワーク的なはめあわせ方式になるということが最近の特徴です。大工さんが、それらを巧みにこなして仕上げていくわけですが、部分部分はそれぞれの専門家が対応して完成となります。
そこで注文住宅の完成点検の際に、きちんと確認し、やっておいてもらうことはしっかり申し入れたいことがあります。一つは、壁紙の点検です。工程の関係もあり、必ずしも壁紙張りが最後とならないことがあります。そうなると、壁紙にひずみができたリ、継ぎ目が開いたりすることがあります。
どうしても「このくらいのことは普通ですよ」というようなセリフになりがちで、「コーティングで仕上げます」という感じになりますが、具合が悪い場合は、言いにくくても、張り直してもらうことも含め、はっきりと意思表示した方がいいのです。また、通路などの関係でコンクリートを張ったりすることもありますが、こちらも日が経つとヒビが目立つようなこともあります。「どうしてもヒビは入ってしまうのです」と言うのが慣用句になりますが、長年経過してならともかく、一年くらいであれば、補修で化粧することも可能なので、こちらも依頼した方がいいのです。大概の注文受託は最低でも一年保証になっていますので、無料で対応してもらえることになります。
要は、最後の仕上げはしっかりとやってもらうようにすることなのです。